おせち料理は普通元旦から食べるものになっていますが、北海道や東北などでは大晦日に食べる習慣があります。もともとおせち料理は晦日の夜~元旦に食べるもので、徐々に正月に食べる料理として変わった歴史があります。現在は必ず元旦に食べなければならないものではなく、特に決まりはありません。各地域や家庭毎に合った時に食べることが可能です。
おせち料理を食べる場合、「祝い箸」を使います。「祝い箸」は両端が細くなっているお箸のことで、両口箸とも呼ばれています。お箸の両端が細くなっていますが、片方は人が使う用で、もう片方は神様が使う用という意味もあり、いわゆる「神人共食」を意味しています。両端が細いので、反対側を「取り箸」として使用しようと思うかもしれませんが、これはマナー違反で逆に持って食べてもいけません。
片方は神様が使うものになっているので、反対側を使わないように気をつけましょう。家庭によってはすべての料理を手作りしたり、デパートなどで買ってきた料理をお重に自分で詰める人もいるでしょう。注意しなければいけないことは、お重に詰める料理の数です。基本的に、おせち料理は3、5、7など奇数を盛るように詰めます。
大昔から日本では奇数は縁起が良いと言われていおり、偶数は2で割り切れるので、「分かれる」ということで縁起が悪く、お祝いには相応しくないという考えがあります。マナーを守ることによって、おせちをさらに楽しむことができるでしょう。おせちのことならこちら